私は基本的に、ラノベや漫画をよく読みますが、たまにビジネス書的なものも読むときがあります。
そして久しぶりに読んだビジネス書がこの本。『好きなようにしてください』
読んでいた思った。
これは…、凄い本なのかもしれない!?
私の心は打ち震えた。
これは、私が読んだ中でもBest Of ビジネス書である、と。
さて、簡単にどんな本なのかを説明しますと。
この本は、著者であり経済学者である楠木さんが、読者から仕事などに関する質問に答えていくという、お悩み相談型の書籍です。
例えば、「転職するか、今の職場に残るか悩んでます」という質問がきます。
その質問に著者は、こう言うのです。
「どっちでもいいです。好きなようにしてください。」
なんじゃそりゃぁぁぁ
と思うことでしょう。
回答になってないやん!
と思うことでしょう。
まぁその後に、筆者の持論が続いていくわけで、その持論が、仕事というものに対しての本質を突いているように、私には思えたのです。
質問に対して「好きなようにしてください」とは、なんだか突き放しているよにも見えるかもしれませんが、読んでいくとわかります。仕事に関するある原則さえわきまえていれば、あとはどっちを選ぼうが好きなほうを選択していい、ということでもあるのです。
その仕事の原則とは、『仕事とは、自分以外の誰かの役に立つ』こと。
だけです。
仕事に関してはついつい、お給料のこと、上司のこと、部下のこと、とか仕事「環境」にいろいろ悩まされるけれど、仕事の「本質」はそこにはない。
本書ではその「本質」というのを色々考えさせられ、またその「本質」以外の事に関しては自分の好きなようにしていいんだ、と気持ちを楽にさせてくれる部分もありました。
著者の文章は軽妙で非常に読みやすく、また堅苦しい内容ではなく、たくさんユーモアに溢れています。笑うかどうかは別として、自虐ハゲネタもちょこちょこ出ます。
まぁ私の拙い説明では本書の良さを説明しきれないので、Amazonのレビューとか、読書メーターを見ていただければ、もっと参考になると思います。
この手の本はネタバレがないので、心置きなくレビューが読めますね!
全ての悩める就活生やビジネスマンにオススメです。『好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則』